子どもの歯並び 受け口 を改善 バイオファンクショナルセラピー (筋機能療法) 尼崎 立花駅 はまうらパーク歯科・矯正歯科
2021年12月22日
子どもの歯並びが気になるとのことで来院されました
4歳の女の子です
上の前歯が下の前歯の後ろにある、いわゆる受け口の状態となっています。
4〜5歳くらいまでの受け口の多くは、下顎が前に出ている骨格性の受け口ではなく、癖で顎を前に出す機能性の受け口となっているケースが多いです。
骨格性の受け口は、矯正の専門医のもとで管理をしていただくことが望ましいですが、機能性の受け口は口周りの筋肉の機能を適切にすること(バイオファンクショナルセラピー)により改善することが期待できます。
この子の場合は、専用のマウスピースを使用し、唇や舌の機能、位置が適切になるようにしました。
睡眠時の使用でおよそ9ヶ月続けていただきました。
現在さらに3年ほど経過していますが、受け口が再発することなく安定した状態を維持しています。
小児の矯正治療は、筋機能の改善を目的としたバイオファンクショナルセラピーと、装置を使用したメカニカル治療を併用して行います。
バイオファンクショナルセラピーは、口元の筋肉や舌の筋肉を正しい状態・適切な状態にすることを目指します。
装置を使用したメカニカル治療をおこなった場合も、バイオファンクショナルセラピーは必要となります。
筋肉が適切な状態にならないと、結局、後戻りが生じてしまうためです。
適切な位置で歯が機能するように、適切な筋機能・口腔環境をつくることも小児の矯正治療は重要となります。
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- リスク
小児の矯正治療は、当院では床装置と呼ばれる取り外しができる装置を用いて行なっています。
使用している時間・期間によって治療効果に差が生まれます。
使用状況によっては想定の結果が出ないことがあります。
また、小児の成長状態・成長過程によって想定の結果が出ないことがあります。 - 治療期間
平均的に、動かす期間がおよそ1年、保定期間として1年となります。
小児の矯正治療は、治療開始年齢によりますが平均2年となっています。 - 費用
当院では、小児の矯正治療は検査料込み44万円(税込)となっています。
装置が装着されるとう蝕や歯肉炎のリスクが上がります。
う蝕予防・歯肉炎予防としての口腔環境の維持のために月に1度来院していただくことをお願いしています。
その際のご費用負担は、上記予防処置として健康保険の適用範囲で行なっていますので、平均約800円〜2000円となっています。