ダイレクトボンディング 03 コンポジットレジン(CR)を用いたムシ歯治療 尼崎市 立花駅 はまうらパーク歯科・矯正歯科
2024年3月2日
ダイレクトボンディングを行なった症例です。
20代男性
右下の奥歯に時々痛みがあるとのことでした。
レントゲン写真を見ると、内部で虫歯が広がり、歯の神経と近いことが分かります。
(黄色:虫歯 赤色:歯の神経)
虫歯の除去時に神経が露出する恐れがあることを伝えた上で、治療を開始しました。
虫歯の徹底除去を行なった結果、写真のように神経が露出(露髄)しました。
虫歯の感染が起こっているわけではなく、治療前も自発痛と呼ばれる何もしなくても生じる痛みもなかったため、歯の神経の保存(歯髄保存療法)を行いました。
歯髄保存は、MTAと呼ばれる材料で行いました。
写真に写っている白い材料です。
MTAは、アルカリ性が高く強い殺菌作用があり、硬化する時に膨張するため強い封鎖性もある材料です。
※歯髄保存療法で使用することの多い材料ですが、健康保険適応外の材料です。
MTAで露出した歯髄を封鎖した後に、ダイレクトボンディングとしてCRにて修復しました。
治療時間:90分
主な使用材料:
MTAセメント(YAMAKIN;TMR-MTAセメント ミエール)
コンポジットレジン(トクヤマデンタル;エステライトアステリア:保険適用外材料)
治療費:44,000円(税込)
※治療を行うにあたって以下のリスクや偶発症が生じる可能性があることを説明しております
- CRは吸水性があるため、経時的変化により変色が生じる可能性がある
- 処置後、咬合痛や自発痛などが生じる可能性があり、症状の改善が見込めない場合は抜髄に至ることがある
- 冷水痛が残存することがある
- 金属修復と比べ強度に劣るため、CRの破折が生じる可能性がある
- 想定よりもう蝕が大きく、歯髄症状が生じる可能性がある場合は一度歯髄保存療法を行い経過観察することがある