子どもの受け口とガタガタの歯並びは治る?小児矯正症例|尼崎市 JR立花駅
2026年7月2日
子どもの歯並びは、歯だけを見て考えるものではありません。
舌の使い方、飲み込み方、呼吸の仕方、顎の成長など、さまざまな要素が関係しています。
今回は、
- 前歯が反対に噛んでいる(受け口)
- 歯がガタガタに並んでいる
- 嚥下時の舌突出癖がある
- 口呼吸の影響が疑われる
といった問題がみられたお子さまの症例をご紹介します。
■ 初診時の状態
まず、初診時には歯並びだけでなく、お口の機能も確認しました。

飲み込む時に舌が前に出る「舌突出癖」がみられました。
このような舌の使い方が続くと、前歯の噛み合わせや歯並びに影響することがあります。


歯が並ぶスペースが不足しており、前歯にガタつきがみられました。
このまま永久歯が生えてくると、さらに歯並びが悪くなる可能性があります。

口蓋扁桃の肥大がみられ、口呼吸の影響がうかがえる状態でした。
口呼吸は、お口ぽかんや舌の位置の異常にもつながり、歯並びや顎の成長に影響することがあります。

前歯の被蓋が反対になっており、受け口の状態が確認できました。
反対咬合は、成長とともに骨格的な問題につながることもあるため、早めの対応が重要です。
■ 治療方針
この症例では、単に歯を並べるだけではなく、
- 歯が並ぶスペースをつくること
- 前歯の反対咬合を改善すること
- 舌や飲み込みの癖を整えること
- 口呼吸の影響を考慮しながら口腔機能を改善すること
を目的に治療を行いました。
使用した装置は拡大床です。


拡大床を用いて歯列の幅を広げ、永久歯が並ぶためのスペースを確保していきました。
小児矯正では、このように成長を利用して顎の大きさを整えていくことができます。
また、装置による歯列の改善だけでなく、口腔機能トレーニングも並行して行いました。
歯並びは、舌や唇、呼吸の影響を強く受けるため、機能面へのアプローチもとても重要です。
■ 治療途中の変化
治療を進める中で、歯並びや噛み合わせには少しずつ変化が出てきました。


拡大床によって歯列の幅が広がり、ガタついていた歯並びに改善がみられました。
スペース不足が少しずつ解消されてきたことがわかります。

一方で、歯列が改善してきても、途中の段階ではまだ舌突出癖が残っていました。
このことからも、歯並びの改善と口腔機能の改善は、必ずしも同時ではないことがわかります。
そのため、装置だけではなく、継続したトレーニングが大切になります。

歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する目的で、歯列内に空隙ができています。
一時的に隙間があるように見えても、これは永久歯の萌出スペースを整えるために必要な変化です。


反対咬合だった前歯の被蓋は改善し、正常な前歯の関係が得られました。
前歯の噛み合わせが整うことで、見た目だけでなく機能面の改善も期待できます。


さらに、口腔機能トレーニングを続けることで、奥歯の噛み合わせもより緊密になってきました。
小児矯正では、前歯だけでなく奥歯の安定も非常に重要です。
■ この症例で大切だったこと
この症例で重要だったのは、歯並びだけを見て治療しなかったことです。
受け口や叢生の背景には、
- 舌突出癖
- 口呼吸の影響
- 舌の位置や飲み込み方の問題
- 歯列の幅不足
といった複数の要因がありました。
そのため、
- 拡大床で歯列の幅を整える
- 口腔機能トレーニングで舌や飲み込みを改善する
という両方のアプローチを行うことが大切でした。
■ 小児矯正は「歯並びを整える治療」だけではありません
小児矯正というと、歯をきれいに並べる治療と思われることが多いですが、実際にはそれだけではありません。
当院では、
- 歯並び
- 噛み合わせ
- 呼吸
- 舌の使い方
- 飲み込み方
まで含めて診ることで、将来も安定しやすい口腔環境を目指しています。
■ まとめ
子どもの歯並びの問題は、
「歯がガタガタしている」
「前歯が反対に噛んでいる」
といった見た目の問題だけでなく、舌や呼吸などの機能的な問題が関係していることがあります。
今回の症例では、拡大床によって歯列を整えながら、口腔機能トレーニングによって舌突出癖や噛み合わせの改善も進めていきました。
小児矯正は、早い時期に適切な介入を行うことで、将来の大きな矯正治療を避けられる可能性があります。
お子さまの歯並びや受け口、口呼吸が気になる場合は、早めのご相談をおすすめします。
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はまうらパーク歯科・矯正歯科








